冤罪 事件
＜本庄保険金殺人＞八木被告、２審も死刑 高裁が控訴棄却 - z
2005/02/10 (Thu) 22:38:26
＜本庄保険金殺人＞八木被告、２審も死刑 高裁が控訴棄却
埼玉県本庄市の保険金殺人事件の中心人物として２件の殺人罪と殺人未遂罪などに問われた金融業、八木茂被告（５５）の控訴審判決が１３日あり、東京高裁は、死刑を言い渡した１審・さいたま地裁判決（０２年１０月）を支持し、被告側の控訴を棄却した。須田賢裁判長は「共犯者の供述は具体的かつ詳細で十分信用でき、原判決に誤りはない」と述べた。控訴審の進め方への不服から、八木被告が欠席する中での異例の死刑判決言い渡しとなった。被告側は上告する方針。
八木被告側は、検察側立証の柱となっていた共犯の武まゆみ服役囚（３７）＝１審で無期懲役確定＝の供述について、「死刑を求刑すると脅され検察側に迎合した」として、控訴審で改めて無罪を主張した。しかし、須田裁判長は「量刑に関する何らかのやり取りがあったのだとしても、殺害に関与したからこそ自白したと考える方が合理的だ」と退けた。
昨年１１月に始まった控訴審では、被告側が申請した約４００件の証拠の大半が採用されず２回で結審し、収監中の八木被告は裁判の進め方を不服として、この日の判決公判を欠席した。閉廷後、会見した弁護団は証拠の不採用について「アンフェアだ」と述べ、「共犯者の供述を金科玉条のように信用しており、人命のかかる司法判断としては、ずさんな判決だ」と批判した。
判決によると、八木被告は９５年６月、元工員の佐藤修一さん（当時４５歳）にトリカブトを混ぜたパンを食べさせて中毒死させ、生命保険会社に自殺したと虚偽申告して保険金計約３億２００万円をだまし取った。９９年５月、風邪薬と酒を大量に飲ませて元パチンコ店員の森田昭さん（当時６１歳）を死亡させた。９８年７月ごろから９９年５月には、塗装工の男性を同様に殺害しようとした。【井崎憲】
（毎日新聞） - 1月13日19時45分更新
Re: ＜本庄保険金殺人＞八木被告、２審も死刑 高裁が控訴棄却 - z
2005/02/10 (Thu) 22:40:20
八木被告、２審も死刑＝共犯証言「信用できる」－本庄保険金殺人・東京高裁
埼玉県本庄市で男性２人が殺害され、１人が重体となった連続保険金殺人事件で、殺人や詐欺などの罪に問われた金融業八木茂被告（５５）の控訴審判決公判が１３日、東京高裁で開かれ、須田賢裁判長は１審さいたま地裁の死刑判決を支持し、同被告側の控訴を棄却した。被告側は上告する。
須田裁判長は共犯の女３人＝無期懲役－懲役１２年確定＝の証言について「詳細で根幹部分も一致する。男性の体内からトリカブトの成分が検出されるなど客観的裏付けもあり、十分信用できる」と指摘。八木被告による犯行指示を認定した。
八木被告側は無罪を主張したが、公判は２回で結審。同被告は「訴訟指揮に納得できない」として、判決公判に出廷しなかった。
（時事通信） - 1月13日20時1分更新
Re: ＜本庄保険金殺人＞八木被告、２審も死刑 高裁が控訴棄却 - z
2005/02/10 (Thu) 22:57:01
本庄の連続保険金殺人 控訴審も死刑
埼玉・本庄の連続保険金殺人事件で殺人などの罪に問われた金融業、八木茂被告（５５）の控訴審判決公判が十三日、東京高裁で開かれ、須田裁判長は、一審・さいたま地裁の死刑判決を支持、弁護側の控訴を棄却した。控訴審は初公判から約二カ月の「スピード判決」となった。弁護側は上告する方針。
須田裁判長は「保険料の大半を負担した点などから、被告が保険金殺人に関与したという一定の推定が可能。共犯者の供述は十分信用でき、一審判決に事実誤認はない」と述べた。
弁護側は控訴趣意書で、「一審判決は多数の事実誤認がある」などとして無罪を主張したが、高裁は初公判で、弁護側が申請した証拠や証人の大半を却下。二回目公判で結審する異例の展開になっていた。
判決によると八木被告は女三人（いずれも実刑確定）と共謀。平成七年六月、無職男性＝当時（４５）＝に猛毒のトリカブト入りあんパンを食べさせて殺害し、保険金約三億円を詐取。十一年五月には、酒と風邪薬を長期間、大量にのませた副作用で元パチンコ店員＝当時（６１）＝を殺害、一人を重症にさせた。八木被告はこの日、法廷に出頭しなかった。判決後会見した弁護人によると、控訴審初公判に強いショックを受け「こんなのは裁判じゃない」と不満をもらしたが、最近では「まだ希望がある。証拠を見れば殺人を犯していないことが分かるはずだ」などと話していたという。
（産経新聞） - 1月14日3時33分更新